ベトナム人の平均年収はいくら?日本で働きたい5つの理由を解説

外国人労働者 2024.09.09

ベトナム人の平均年収はいくら?日本で働きたい5つの理由を解説

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日本と友好的な関係にあるベトナムは、日本から観光に行く人や、ベトナムから働きに来る人も多い親密な国です。しかし年収や物価には大きな開きがあり、その差が出稼ぎ先として選ばれる理由にもなっています。

しかし、ただ単純に稼げるだけの理由で日本が出稼ぎ先として選ばれているわけではありません。他国にない魅力が日本にあり、それを求めて日本で働きたいと来日しているのです。

本記事ではベトナムと日本の年収と物価の差、なぜベトナム人に日本が選ばれているのかを解説いたします。記事を読めばベトナムの平均年収だけでなく最低賃金や生活費についても理解が深まるでしょう。

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ベトナムの平均年収

ベトナムで使われる通貨は「ドン」といい、日本円に換算すると1ドンは0.006円ほど。数字が小さすぎて分かりにくいですが、1円にすると163ドンほどとなり、かなり円の価値が高いのではと予想されます。

では実際の物価や平均年収はどれほどなのか、日本との差を知っていきましょう。

ベトナム人の平均年収は48万円前後

日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、2022年のベトナムの1人当たりの月間平均所得は660万ドン、年収にすると7920万ドンでした。日本円にすると月収4万円、年収48万円ほどになります。一方日本はというと、国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円となっており、約9.2倍もの差があることが分かります。

日本と比較すると平均年収は低いですが、近年経済発展が見込まれて海外からベトナム市場へ参入する企業が増えており、賃金は上昇傾向にあります。

実際に先ほどの日本貿易振興機構(JETRO)の調査資料を見てみると、2019年よりも大幅に賃金が上がっていることが分かります。この短期間で平均月収がここまで上がることは非常に稀なことです。

※引用:雇用はサービス業中心に微増、平均月収の増加続く|JETRO

賃金が上昇傾向にある要因としては、2022年7月1日から最低賃金を月額で平均6%引き上げたことが挙げられます。JETROによると、改定は2020年1月に平均5.5%引き上げて以来2年半ぶりとなり、大きな影響を与えたと言えます。日本の最低賃金は年率3%程度をめどとして引き上げる方針が厚生労働省から出されているので、およそ2倍の速度で最低賃金が上がり続けているのです。

また、2022年3月からの入国制限緩和に伴う外国人観光客の受け入れ増加を行ったことも要因の1つでしょう。

賃金の高い地域別の平均月収

平均月収がうなぎ上りとはいえ、ベトナムの主要地域と農村部や山間部では賃金に格差があります。

※引用:KẾT QUẢ KHẢO SÁT MỨC SỐNG DÂN CƯ VIỆT NAM NĂM 2020|ベトナム総合統計局

ベトナム総合統計局が発表した「2020年ベトナム国民生活水準調査結果(日本語)」によると、2020年時点での全国平均月収は424万9千ドンであるのに対し、都心部の平均月収は555万9千ドン、農村部では348万1千ドンとなり、およそ200万ドン(日本円で12,000円)もの差があるということです。

上記のデータからも、ベトナムの地域によって賃金に格差があることが分かります。

2022年7月よりベトナムの最低賃金が引き上げに

ベトナムでは、2008年から2020年まで最低賃金の引き上げが行われていましたが、2020年から2021年は新型コロナウイルスによる経済の影響が考慮され、最低賃金が据え置きとなりました。

しかし2022年7月、約2年ぶりに最低賃金の引き上げが行われ、約6%の引き上げがされることに。最低賃金が引き上げられたことで、地域ごとに最低賃金が下記のように変わりました。

地域

(該当する地域例)

2020年1月に施行された

最低賃金

2022年7月以降の

最低賃金

上昇率

地域1

(ハノイ市、ハイフォン市、ホーチミン市など)

442万ドン

468万ドン

5.9%

地域2

(ダナン市、バクニン省など)

392万ドン

416万ドン

6.1%

地域3

(ハナム省など)

343万ドン

364万ドン

6.1%

地域4

(上記以外の地域)

307万ドン

325万ドン

5.9%

※引用:最低賃金を6%引き上げ、7月からの実施が決定|JETRO

どの地域でも最低賃金が6%上昇しましたが、ベトナムでは物価の上昇もしているため、決して生活が楽になったとは言えないでしょう。

ベトナム人が日本に来て働く5つの理由

今やベトナム人は日本で働く外国人材の中で最も人数が多い国となりました。その数は453,000人、全外国人材の中で26.2%も占めているほどです。1日外出をしていれば、どこかのお店でベトナム人が接客してくれる光景は珍しくありません。

しかし、近隣国である中国やシンガポールで働くのではなく、多くのベトナム人があえて日本を選ぶのは、日本そのものに魅力があると考えるためです。ここではベトナム人が日本を選ぶ5つの理由を紹介します。

  • 日本人への好感度が高い
  • 高収入が得られる
  • 治安がいい
  • 労働環境がいい
  • 単純労働で働きやすい

1.日本人への好感度が高い

1973年9月に外交関係を結んでから、日本とベトナムは約40年の間、国交を樹立してきました。政府開発援助(ODA)などを通じ、日本が経済援助を続けてきた結果、ベトナム人には親日感情を抱く人が比較的多いのも特徴です。

実際に株式会社電通の「ジャパンブランド調査 2018」によると、日本に対する好意度がもっとも高いのは台湾、タイ、フィリピン、ベトナムの4カ国です。

順位

1~4位

台湾、タイ、フィリピン、ベトナム

5位

マレーシア

6位

香港

7~8位

インド、シンガポール

9位

インドネシア

10位

イタリア

※引用:日本に対する好意度ランキングトップ10|電通

このようにベトナム人には日本に対して好感や親しみを持つ人が多く、日本人労働者との親和性が高いのが特徴です。

また、インドネシアなどのムスリムが多い国家と違い、ベトナム人の86%は無宗教であり、日本人と精神的な面での風土が比較的近いことも、ベトナム人を雇用するメリットの一つでしょう。

2.高収入が得られる

その国の平均的な豊かさを示す数値として「1人当たりのGDP」があります。世界銀行のデータによると、ベトナムにおける1人当たりのGDPは4,163米ドル(60万円ほど)です。これに対し日本は33,815米ドル、約490万円(2022年度)と、非常に大きな開きがあります。

この数値だけでは単純に測れませんが、日本のほうが多くの収入を得られるのは確実です。日本の経済は先行きが不透明な部分がありますが、ベトナムの人から見れば、国内で高給と言われる月収よりも多くの収入を得られるのです。

3.治安が良い

近年世界中で治安の悪化が起きていますが、日本の治安は世界的に見ても良好です。テロや宗教対立がきわめて少ないのが理由でしょう。

夜道を歩いていて襲われるなどというケースはまれで、身の危険を感じることなく過ごせます。

自国の治安があまり良くない人にとっては、「夜道も1人で歩ける」「強盗に遭うリスクが少ない」といった日本は魅力的に感じます。

4.労働環境が良い

日本でも技能実習生に対する理不尽な扱いが問題となることがありますが、基本的には「外国人労働者も平等に扱う」という法律の定めがあります。他国と比較して労働環境は悪くなく、働きやすいと考える人は多いようです。

世界で見ると、出稼ぎ先で虐待を受けたり奴隷のように働かされたりといったケースは残念ながら珍しいことではありません。

最低賃金・福利厚生が補償された日本の職場は、海外の労働者にとって魅力の一つになっています。

5.単純労働で働きやすい

日本語力やスキル不要の単純作業でも、日本で働けばそれなりの給与を得られます。業種を限定しなければ、スキルのない外国人労働者でも職に就くのは難しくありません。

また、現在日本では、介護や飲食業界などは常に人手不足です。まじめに働いてくれる外国人労働者への門戸は開かれており、働きやすいといえます。

ベトナムの生活費はどのくらい必要?

ベトナムの平均月収は、年々上昇傾向にあるものの、依然として日本や近隣国と比較すると低い推移となっています。

とはいえ、ベトナムで生活するための費用が安ければ、特に問題はありません。

世界の生活情報を比較するデータサイトである「Numbeo」では、世界各都市の物価を比較したデータを収集しています。このデータでは、アメリカ合衆国・ニューヨークを比較水準として、生活費を比較しています。上記サイトで東京・日本と、ベトナムの各地域を比較したところ、下記の結果となりました。

地域

生活費の比較水準

アメリカ合衆国・ニューヨーク

100

東京・日本

67

ベトナム・ホーチミン

29

ダナン

26

ハノイ

25

※引用:Numbeo「Asia: Cost of Living Plus Rent Index by City 2021 Mid-Year

ニューヨークを水準に日本と比較した時に、ベトナムは日本の約3分の1となりました。

上記の結果から日本と同等の賃金を稼がなくても、ベトナムである程度の生活をしていけることが分かります。

ベトナム人の採用に、特定技能制度が活用できます

日本で働く外国人材の中で最も多いのがベトナム人であり、自国よりも賃金の高い日本に来て働きたいという意欲が高い、ということが今回少しお判りいただけたと思います。

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特定技能制度とは?

日本の人材不足解消を目的に、介護・外食業など18の分野で外国人材を採用するために、2019年から施行された在留資格です。

これまで存在した技能実習ビザとは異なり、原則どの国の出身でもビザを発行することができます。

すでに登録された外国人材は500名以上。ベトナム出身の日本語ができる外国人スタッフが、外国人材と企業の架け橋となって、特定技能制度の活用をサポートします。

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まとめ◆ベトナムの賃金は上昇傾向にある

ベトナムの1人当たりの月間平均所得は、2022年で660万ドンでした。

1ドンを日本円で0.006円として換算した場合、月収はおよそ4万円となり、平均年収にすると48万円になります。 

日本と比較すると平均年収は低いですが、同様に生活費も日本の3分の1となっているため、ある程度の生活はしていけると伺えます。 

日本に出稼ぎに来るベトナム人は、こうした給与や物価の差を利用して家族を養うことを目的としていることが多いです。

反対に日本人がベトナムに旅行や移住を考える際は、物価の安さが味方になります。ベトナムと日本の特徴をさまざまな視点から比べて、ベトナムへの旅行や移住を検討してください。

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