ネパール人の性格・特徴とは?

外国人労働者 2022.10.14

ネパール人の性格・特徴とは?

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ネパール人と日本人は感覚が似た部分もありますが、大きくズレがある部分も少なくありません。しかしそうした違いを把握したうえで、適切な環境を整えれば非常に真面目で信頼できる人がほとんどです。

本記事ではネパール人を採用する前に知っておきたい、性格や特徴をご紹介します。

ネパール人の性格

性格には個人の差がありますが、日本人が「控えめで勤勉」などと言われるように、ネパール人の性格にも特徴があると言えます。

日本人と似ている部分と大きく違う部分がありますので、ネパール人を採用する際に参考にしてみてください。

素直で控えめ

日本はネパールから見ると非常に豊かで発展した国です。そのためネパール人の日本への憧れは強く、日本人の話や指示は素直に聞いてくれることが多くあります。

 

またネパールの方は、親しくなるまでは遠慮がちで控えめな人が多いです。食事や休憩を勧めても遠慮して一度は断る人が多く、この点は日本人に似ていると言えるでしょう。

 

しかし一度親しくなると壁が無くなり、グイグイと積極的になる人が多いです。「親しき中にも礼儀あり」が基本の考えにある日本人から見ると驚くかもしれません。

我慢強く文句が少ない

ネパールは仕事が少なく、低賃金かつハードな業務が目立ちます。そのような環境で暮らしてきたネパールの方は日本での労働内容に文句やわがままをいうことが少ないです。

また、ネパールは中国とインドに挟まれており、両国の影響を強く受けてきました。戦争や大国の情勢に翻弄される中で生き抜いてきた歴史があるため、耐えることや困難を切り抜ける力が受け継がれているようです。

日本人から見ると大雑把な面がある

日本人から見ると、ネパール人は大雑把に感じられる部分が目立つことがあります。

 

  • 時間を守らない
  • 片付けをしない
  • 物をよく無くしてしまう
  • 約束を忘れてしまう

 

これらは日本人の感覚だとあり得ないことですが、ネパール人にとってはさほど意識することではない場合が多いようです。

ネパール人を雇用する際はしっかりと日本の常識を教え、守ってもらう必要があります。

向上心が低い人が多い

ネパールで信仰されている宗教は、ヒンドゥー教が8割です。1962年に廃止されてはいるものの、カースト制度の影響も色濃く残っています。[注1]

 

[注1]企業単独型移行支援&技能実習ビザ請負センター「ネパール人技能実習生の特徴や性格、雇用のポイント」

 

カースト制度では生まれながらに身分や職業が決まっていたため、その影響で現状を受け入れてしまい向上心が少ない人がいます。

ネパール人であっても個人差がある部分ですが、向上心が見られない=やる気がないと決めつけてしまうのは、少し早すぎるかもしれません。

ネパール人の価値観

ネパール人の価値観は、中国やインドの価値観に似ている部分があります。

また多民族国家である点も影響しており、他人への配慮や思いやりが強く感じられます。

年長者・高齢者を大切にする

ネパールでは、年長者や高齢者を非常に大切にして敬います。

日本でも年長者を優先したり、高齢者に席を譲ったりすることは常識ですが、ネパール人はそうした行動をより重要視し、積極的に行動する人が多いです。

異なる文化や考えに寛容

ネパールは多民族が暮らす国で、さまざまな人種や信仰が混ざっています。そのため、違う文化や考え方、宗教に対しても寛容です。

 

互いの考えを尊重して、個性や違いを受け入れた上で人間関係を築いていきます。

同時に自分の価値観も認められると考えている方が多いため、プライベートでは「自分は自分」と割り切っている方もいらっしゃいます。

助け合いの精神が強い

ネパール人は困っている人を見かけたときに、性別や年齢など関係なくすぐに手を差し伸べる人が多いです。

これは知人だけでなく見知らぬ人に対しても同じで、日本人がしがちな躊躇がなく、誰に対しても助け合いの精神が強いでしょう。

ネパール人の教育水準

ネパールの教育水準は日本と比べると低く、日本ではほとんどの方が読み書きや簡単な計算ならできますが、ネパールの識字率は日本よりも低いです。

ネパールの方を採用する際はこの差を理解した上で検討しなくてはいけません。

学力は上昇傾向にある

ネパールの教育水準は、近年徐々に上がってきています。小学校の入学率は2018年の時点で96%を超えており、中学校の入学率も65%以上となっています。

 

しかし、地域差や年齢差はまだまだ大きいです。また中等教育を最後まで就学できる生徒は日本よりも少ない状態にあります。[注2]

 

[注2]国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン「ネパールの教育」

ある程度の学力が求められる業種での雇用を検討する場合は、個人の能力をテストするのがおすすめです。

英語を話せる人が増えている

ネパールでは海外に出稼ぎに行く人が多く、それに伴って英語を学ぶ人も増加しています。国レベルでも英語教育に力を入れているため、英語を話せる人は少なくありません。

 

また、英語の他に日本語を学ぶ意欲も高い人が多いのも特徴です。

 

【まとめ】

採用時にはネパール人の性格や傾向を把握して、職場や教育環境を整備する必要がある

豊かさや教育水準は日本との差が大きいネパールですが、性格や考え方には似ている部分も多いです。特に控えめであったり、勤勉な人が多かったりする点は、日本と共通する部分です。しかし時間にルーズなことや向上心が低いことなど、日本人から見ると驚く部分も少なくありません。

ネパール人を採用する際はこうした違いを踏まえて、教育や労働の環境を整え、採用後も企業と個人の間で齟齬やトラブルが起きないようにしていきましょう。

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