ネパール人の性格の特徴は?日本人との違いや日本の働き方に適応する理由を解説

外国人労働者 2023.08.31

ネパール人の性格の特徴は?日本人との違いや日本の働き方に適応する理由を解説

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2019年の特定技能制度が発足して以降、ネパールから働きに来日する人数が増えています。主に収入を得て家族を支えるためと、日本の技術を取得してネパールを発展させたいという向上心をもった人材が多いです。

ネパール人と日本人は感覚が似た部分もありますが、大きくズレがある部分も少なくありません。しかしそうした違いを把握したうえで、適切な環境を整えれば、非常に真面目で信頼できる人がほとんどです。

本記事ではネパール人を採用する前に知っておきたい、ネパール人の性格の特徴をご紹介します。

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ネパール人の4つの性格の特徴

性格には個人の差がありますが、日本人が「控えめで勤勉」などと言われるように、ネパール人の性格にも特徴があると言えます。

日本人と似ている部分もあれば大きく違う部分もありますので、ネパール人を採用する際に参考にしてみてください。

素直で控えめ

日本はネパールから見ると非常に豊かで発展した国です。そのためネパール人の日本への憧れは強く、日本人の話や指示は素直に聞いてくれることが多くあります。

またネパールの方は、親しくなるまでは遠慮がちで控えめな人が多いです。食事や休憩を勧めても遠慮して一度は断る人が多く、この点は日本人に似ていると言えるでしょう。

しかし一度親しくなると壁が無くなり、グイグイと積極的になる人が多いです。「親しき中にも礼儀あり」が基本の考えにある日本人から見ると驚くかもしれません。

我慢強く文句が少ない

ネパール国内は仕事が少なく、低賃金かつハードな業務が目立ちます。そのような環境で暮らしてきたネパールの方は日本での労働内容に文句やわがままをいうことが少ないです。

また、ネパールは中国とインドに挟まれており、両国の影響を強く受けてきました。戦争や大国の情勢に翻弄される中で生き抜いてきた歴史があるため、耐えることや困難を切り抜ける力が受け継がれているようです。

日本人から見ると大雑把な面がある

日本人から見ると、ネパール人は大雑把に感じられる部分が目立つことがあります。

  • 時間にルーズ
  • 片付けを後回しにしてしまう
  • 物をよく無くしてしまう
  • 約束を忘れてしまう

これらは日本人の感覚だとあり得ないことですが、ネパール人にとってはさほど意識することではない場合が多いようです。

ネパール人を雇用する際はしっかりと日本の常識を教え、守ってもらう必要があります。

向上心が低い人が多い

外務省の調査によると、ネパールで信仰されている宗教は、ヒンドゥー教81.3%、仏教9.0%、イスラム教4.4%です。ヒンドゥー教特有のカースト制度は1962年に廃止されてはいるものの、いまだに生活の中に色濃く残っているのが現状です。

最上級は最も清浄な「バフン」、その次に「チェットリ」があり、「マトワリ」(酒飲みカースト)と称されるモンゴロイド系諸族(各々チベット・ビルマ語族系母語を持つ)は、浄カーストながら、第三位におかれている。そして不浄とされる「ナチュネ」(ダリット)は最下層に置かれ、今でも差別を受けている「社会的弱者」である。

引用:ネパールのカースト社会における観光産業と社会的弱者|立命館大学

カースト制度では生まれながらに身分や職業が決まっていたため、その影響で現状を受け入れてしまい向上心が少ない人がいます。

ネパール人であっても個人差がある部分ですが、向上心が見られない=やる気がないと決めつけてしまうのは、少し早すぎるかもしれません。

ネパール人の価値観

ネパール人の価値観は、中国やインドの価値観に似ている部分があります。また多民族国家である点も影響しており、他人への配慮や思いやりが強く感じられます。

年長者・高齢者を大切にする

ネパールでは、年長者や高齢者を非常に大切にして敬います。

日本でも年長者を優先したり、高齢者に席を譲ったりすることは常識ですが、ネパール人はそうした行動をより重要視し、積極的に行動する人が多いです。

異なる文化や考えに寛容

ネパールは多民族が暮らす国で、さまざまな人種や信仰が混ざっています。そのため、違う文化や考え方、宗教に対しても寛容です。

互いの考えを尊重して、個性や違いを受け入れた上で人間関係を築いていきます。同時に自分の価値観も認められると考えている方が多いため、プライベートでは「自分は自分」と割り切っている方もいらっしゃいます。

助け合いの精神が強い

ネパール人は困っている人を見かけたときに、性別や年齢など関係なくすぐに手を差し伸べる人が多いです。

これは知人だけでなく見知らぬ人に対しても同じで、日本人がしがちな躊躇がなく、誰に対しても助け合いの精神が強いです。

ネパール人の教育水準

ネパールの教育水準は日本と比べると低く、日本ではほとんどの方が読み書きや簡単な計算ならできますが、ネパールの識字率は日本よりも低いです。

ネパールの方を採用する際はこの差を理解した上で検討しなくてはいけません。

学力は上昇傾向にある

ネパールの教育水準は、近年徐々に上がってきており、小学校の最終学年までの継続率は74%、中学校の入学率も86%となっています。

しかし、地域差や年齢差はまだまだ大きいです。また中等教育を最後まで就学できる生徒は日本よりも少ない状態にあります。その影響か、文字の読み書きができる指標の識字率は71%ほどです。

 

ネパール

日本

小学校の最終学年までの継続率

74%

100%

中学校への進学率

86%

101%

参考:教育に関するデータ|世界銀行

ある程度の学力が求められる業種での雇用を検討する場合は、個人の能力をテストするのがおすすめです。

英語を話せる人が増えている

ネパールでは海外に出稼ぎに行く人が多く、それに伴って英語を学ぶ人も増加しています。国レベルでも英語教育に力を入れているため、英語を話せる人は少なくありません。

また、英語の他に日本語を学ぶ意欲も高い人が多いのも特徴です。

ネパール人が日本に来て働く4つの理由

近隣国である中国やインドで働くのではなく、多くのネパール人があえて日本を選ぶのは、日本そのものに魅力があると考えるためです。ここではネパール人が日本を選ぶ4つの理由を紹介します。

  1. 高収入が得られる
  2. 治安がいい
  3. 労働環境がいい
  4. 単純労働で働きやすい

1.高収入が得られる

その国の平均的な豊かさを示す数値として「1人当たりのGDP」があります。世界銀行のデータによると、ネパールにおける1人当たりのGDPは1,336米ドル(19万円ほど)です。これに対し日本は33,815米ドル、約490万円(2022年度)と、非常に大きな開きがあります。

 この数値だけでは単純に測れませんが、日本のほうが多くの収入を得られるのは確実です。

 日本の経済は先行きが不透明な部分がありますが、ネパールの人から見れば、国内で高給と言われる月収よりも多くの収入を得られるのです。

2.治安が良い

近年世界中で治安の悪化が起きていますが、日本の治安は世界的に見ても良好です。テロや宗教対立がきわめて少ないのが理由でしょう。

夜道を歩いていて襲われるなどというケースはまれで、身の危険を感じることなく過ごせます。

自国の治安があまり良くない人にとっては、「夜道も1人で歩ける」「強盗に遭うリスクが少ない」といった日本は魅力的に感じます。

3.労働環境が良い

日本でも技能実習生に対する理不尽な扱いが問題となることがありますが、基本的には「外国人労働者も平等に扱う」という法律の定めがあります。他国と比較して労働環境は悪くなく、働きやすいと考える人は多いようです。

世界で見ると、出稼ぎ先で虐待を受けたり奴隷のように働かされたりといったケースは残念ながら珍しいことではありません。

最低賃金・福利厚生が補償された日本の職場は、海外の労働者にとって魅力の一つになっています。

4.単純労働で働きやすい

日本語力やスキル不要の単純作業でも、日本で働けばそれなりの給与を得られます。業種を限定しなければ、スキルのない外国人労働者でも職に就くのは難しくありません。

 また、現在日本では、介護や飲食業界などは常に人手不足です。まじめに働いてくれる外国人労働者への門戸は開かれており、働きやすいといえます。

ネパール人の採用に、特定技能制度が活用できます

外国人材を採用するなら、日本人と近い感性を持ったネパール人が適していることが、今回少しお判りいただけたと思います。

ただし、実はネパールには国の送り出し機関がなく、採用から受け入れ手続きまで自分たちで行わなければならず、他の国から特定技能実習生として受け入れるよりもハードルが高いのです。

特定技能制度とは?

日本の人材不足解消を目的に、介護・外食業など14の分野で外国人材を採用するために、2019年から施行された在留資格です。

これまで存在した技能実習ビザとは異なり、原則どの国の出身でもビザを発行することができます。

そこで、株式会社リクルーティング・デザインでは、ネパールでの人材採用から出入国の手続き、最大70種類にも及ぶ行政書類の作成、受け入れ後の支援計画まで、ワンストップでサポートする『特定技能外国人採用支援』を行っております。

すでに登録された外国人材は500名以上。ネパール出身の日本語ができる外国人スタッフが、外国人材と企業の架け橋となって、特定技能制度の活用をサポートします。

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まとめ◆採用時にはネパール人の性格や傾向を把握して、職場や教育環境を整備する必要がある

豊かさや教育水準は日本との差が大きいネパールですが、性格や考え方には似ている部分も多いです。特に勤勉な人が多かったり、高齢者を敬い大切にする点は、日本と共通する部分です。しかし時間にルーズなことなど、日本人から見ると驚く部分も少なくありません。

ネパール人を採用する際はこうした違いを踏まえて、教育や労働の環境を整え、採用後も企業と個人の間で齟齬やトラブルが起きないようにしていきましょう。

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