実感した異文化の理解と日本語の奥深さ

特定技能研修について 2022.11.21

実感した異文化の理解と日本語の奥深さ

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ごあいさつ

読者の皆さんこんにちは、介護特定技能研修講師・主任ケアマネジャーの田端です。今月もこの文章を読んでいただきありがとうございます!

朝晩寒くなり秋が駆け足で過ぎようとしていますね、空気も乾燥してきて感染症が流行しやすい季節になってきました。既に私が暮らす愛知県でも新型コロナ感染第8波に突入している、と県知事が認識を示しており、感染拡大が数字に現れてきています。ケアマネジャーの仕事にも影響が出ることへの備えや、感染予防に務めるなど緊張感を高める日々です。

「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」みなさんも冷静さを保ちながらこれまでの経験を活かして、新型コロナ対策のリスクマネジメントをしていきましょう。

異文化の理解

 

先月、介護の勉強会の予定が急遽日程変更となりました。理由はオンラインで参加予定の方が住むネパールで年に一度の大きなお祭りがあり、その期間中は勉強会に参加が難しいとの事でした。調べたところティハール(光の祭り)と呼ばれるお祭りで今年は10月24日~28日まで5日間にわたって催され、10月25日(火)~27日(木)が祝日となっていました。

ティハール期間中は、子供達のグループが家々を巡って歌や踊りを披露し、お菓子やお金を貰う習慣があるそうです。日本で言えばお盆やハロウィンにあたるのでしょうか?
日程を変更できたのでよかったですが初めて知った風習でした。

 また先日、ベトナムからの特定技能・介護人材を受け入れている企業の方とお話しした時、ベトナム人が舌打ちをするのは日本での舌打ちと同じようにイライラした時や不快な時だけでなく、感動、驚き、哀れみの感情などを感じたりして、心を揺さぶられた時にも舌を「チッ、チッ、チッ(3回鳴らす人が多い)」と鳴らす、と教えてもらい驚きました。

例えばサッカーの試合を観ていて選手がファインプレーを出したときに「チッ、チッ、チッ」、旅行中にきれいな景色が現れたら「チッ、チッ、チッ」、TVで事故の衝撃映像を見て「チッ、チッ、チッ」などなど…このような場合の舌打ちは「すごい」「すばらしい」「ヤバイ」などの意味を持ちます。日本より舌打ちの意味する範囲が広いとも言えます。企業側も最初は舌打ちをするので日本では失礼な態度にあたるので驚いたとのことです。

介護の勉強会を繰り返していく中で言葉や国を越えて共通している普遍的な考え方を多く感じていましたが、やはりベースにある国の違い、文化の違いからくる考え方を改めて認識しないといけないなと感じました。 

勉強会のさらなるブラッシュアップ

 

介護の勉強会の内容をさらにブラッシュアップしております。

毎月2回開催し、3ヶ月で6回のサイクルで開催しておりますが、先月からシーズン4に突入しており、新しいシーズンを迎えたことで内容をさらに大幅に見直すことになりました。

仕事に就いた時に実務の大半を占める介護の基本的な業務である3大介護(入浴•食事•排泄)を中心とし、私達が参加者へ繰り返し伝えている、「あたたかさ」「笑顔」「思いやり」をそうした介護場面ごとにどのように表現できるか、また何故そうするのか、という理由や根拠を一緒に考え、相手の気持ちになって思いやることができるようにディスカッションを大幅に盛り込み理解を促しています。

私たちと高齢者では身体機能に違いがあること(例えば排泄ではトイレの回数が多いことや夜間にもトイレに行くことなど)を理解することでどんな部分への配慮が必要なのかを学んでもらっています。

そして以前から行っている毎回メモを取ることの重要性を最初に伝え、勉強会中に重要だと感じたことをメモしてもらい、最後に発表してもらっています。これは介護の仕事に着いた際に常にメモを取ることが必要であることの重要性を伝えるためです。

言葉の言い換え

ここで介護現場における「拘束」について紹介させてください。拘束には3種類ありフィジカルロック・ドラッグロック・スピーチロックと呼ばれる3つの身体拘束があり「スリーロック」と呼ばれています。利用者への虐待を防ぐため、介護業界では「拘束」を廃止する取り組みが重要視されています。

スピーチロックとは「言葉の拘束」を意味する言葉です。言葉で利用者の行動を押さえつける行為を指し、介護の現場で問題視されています。

スピーチロックには明確な基準がない分、何気ない普段の声かけが身体拘束になる場合があります。たとえば以下のような言葉がスピーチロックになりえるので、特に気をつけることとなっています。

「ちょっと待って!」「~していてください」「~しないで」「どうしてそんなことするの」「そんなことやめて」 

介護の日本語を伝える時にこうした言葉をスピーチロックにあたらない、言い換えられた言葉を伝えていきます。みなさんはどんな言葉を思いつきますか?

これからの日本の介護は、日本人、特定技能外国人が心を一つに支えていかなければなりません。新型コロナウイルスが落ち着けば、恐らく外国人の介護職が急増します。

数を増やすだけでなく技術を伝えるだけでなく「心」を伝えて行きたいとあらためて考えました。
これからも私たちの試行錯誤の中から見えてきたものを発信していきたいと思います。

よろしくお願いいたします

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