ベトナム人の性格の特徴は?日本人との違いや日本の働き方に適応する理由を解説
外国人労働者 2024.09.09
目次
日本では外国人雇用が広がっており、さまざまな外国人の中でもベトナム人を雇用する企業が増えています。今やベトナム人は日本で働く外国人材の中で最も人数が多い国となり、その数は453,000人、全外国人材の中で26.2%にものぼります。1日外出をしていれば、どこかのお店でベトナム人が接客してくれる光景は珍しくありません。
ベトナム人は、日本に友好的であり、一緒に働く仲間として活躍してくれる場面が多いです。一方で文化や言語の違いなどもあり、雇用前に事前に知っておいた方が良い部分もあります。
本記事ではベトナム人を採用する前に知っておきたい、ベトナム人の性格や特徴、雇用するにあたってのメリット・デメリットについて解説していきます。
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ベトナム人の3つの性格の特徴
ベトナム人の性格は人それぞれではあるものの、日本人に近い気質であることが多いです。ベトナム人の性格の傾向は下記のとおりです。
- 真面目で謙虚であり仕事に対して真摯に向き合う
- 世話好きで助け合いながら働いてくれる
- 日本が大好きなベトナム人が多い
それぞれの特徴について、詳しくお伝えしていきます。
真面目で謙虚であり仕事に対して真摯に向き合う
ベトナム人は、真面目で謙虚な性格の方が多いです。
怠慢な行動をしたり、横柄な態度をしたりするベトナム人は少なく、真摯に仕事に向き合ってくれます。真面目さや謙虚さは、日本人にも多い性格であり、日本人が多い企業でもベトナム人は馴染みやすいと言えるでしょう。
一方で謙虚ゆえに、控えめなところも多いようです。ベトナム人労働者が企業にいる場合は、こちらから話しかけたり質問を投げかけたりするなど、積極的に接点を持ってコミュニケーションをとると良いでしょう。
世話好きで助け合いながら働いてくれる
ベトナム人は、どのような相手であっても世話好きなのが特徴です。
誰かが困っていたら、積極的にサポートや手助けをしてくれるため、企業にいると重宝される存在となるでしょう。
とはいえ、ベトナム人はプライベートを大切にする傾向にあり、残業は基本的にしない傾向にあります。また、残業を依頼する場合に母国ベトナムでは、数倍の割増賃金を支払うことが法律で定められています。
そのため、休日出勤や残業などを無償ですることはなく、それらを強要した場合はベトナム人との信頼に影響が出てしまうため注意しましょう。
日本が大好きなベトナム人が多い
ベトナム人は日本愛好家として知られています。
実際にベトナムには、ニャッタン橋(日越友好橋)を始めとした、日本国政府の経済的・人的な支援で建設された建物が多くあります。親日であることや日本人と性格が似ていることから、日本人に対して友好的に接してくれるため、日本の従業員の多い企業でも迎え入れやすいでしょう。
また、ベトナムの大学受験では受験項目のなかに、外国語の選択肢として日本語があります。ベトナム全体で日本の言語に対する関心が高まっており、日本語レベルも上がっているように伺えます。
そのため、言語に対する壁を感じることが少なく、外国人労働者を雇う経験が少ない企業でも安心して雇えるでしょう。
ベトナム人が日本に来て働く5つの理由
今やベトナム人は日本で働く外国人材の中で最も人数が多い国となりました。
しかし、近隣国である中国やシンガポールで働くのではなく、多くのベトナム人があえて日本を選ぶのは、日本そのものに魅力があると考えるためです。ここではベトナム人が日本を選ぶ5つの理由を紹介します。
- 日本人への好感度が高い
- 高収入が得られる
- 治安がいい
- 労働環境がいい
- 単純労働で働きやすい
1.日本人への好感度が高い
1973年9月に外交関係を結んでから、日本とベトナムは約40年の間、国交を樹立してきました。政府開発援助(ODA)などを通じ、日本が経済援助を続けてきた結果、ベトナム人には親日感情を抱く人が比較的多いのも特徴です。
実際に株式会社電通の「ジャパンブランド調査 2018」によると、日本に対する好意度がもっとも高いのは台湾、タイ、フィリピン、ベトナムの4カ国です。
順位 |
国 |
1~4位 |
台湾、タイ、フィリピン、ベトナム |
5位 |
マレーシア |
6位 |
香港 |
7~8位 |
インド、シンガポール |
9位 |
インドネシア |
10位 |
イタリア |
※引用:日本に対する好意度ランキングトップ10|電通
このようにベトナム人には日本に対して好感や親しみを持つ人が多く、日本人労働者との親和性が高いのが特徴です。
また、インドネシアなどのムスリムが多い国家と違い、ベトナム人の86%は無宗教であり、日本人と精神的な面での風土が比較的近いことも、ベトナム人を雇用するメリットの一つでしょう。
2.高収入が得られる
その国の平均的な豊かさを示す数値として「1人当たりのGDP」があります。世界銀行のデータによると、ベトナムにおける1人当たりのGDPは4,163米ドル(60万円ほど)です。これに対し日本は33,815米ドル、約490万円(2022年度)と、非常に大きな開きがあります。
この数値だけでは単純に測れませんが、日本のほうが多くの収入を得られるのは確実です。日本の経済は先行きが不透明な部分がありますが、ベトナムの人から見れば、国内で高給と言われる月収よりも多くの収入を得られるのです。
3.治安が良い
近年世界中で治安の悪化が起きていますが、日本の治安は世界的に見ても良好です。テロや宗教対立がきわめて少ないのが理由でしょう。
夜道を歩いていて襲われるなどというケースはまれで、身の危険を感じることなく過ごせます。
自国の治安があまり良くない人にとっては、「夜道も1人で歩ける」「強盗に遭うリスクが少ない」といった日本は魅力的に感じます。
4.労働環境が良い
日本でも技能実習生に対する理不尽な扱いが問題となることがありますが、基本的には「外国人労働者も平等に扱う」という法律の定めがあります。他国と比較して労働環境は悪くなく、働きやすいと考える人は多いようです。
世界で見ると、出稼ぎ先で虐待を受けたり奴隷のように働かされたりといったケースは残念ながら珍しいことではありません。
最低賃金・福利厚生が補償された日本の職場は、海外の労働者にとって魅力の一つになっています。
5.単純労働で働きやすい
日本語力やスキル不要の単純作業でも、日本で働けばそれなりの給与を得られます。業種を限定しなければ、スキルのない外国人労働者でも職に就くのは難しくありません。
また、現在日本では、介護や飲食業界などは常に人手不足です。まじめに働いてくれる外国人労働者への門戸は開かれており、働きやすいといえます。
企業がベトナム人を雇うメリット
ベトナム人を日本の企業が雇うメリットは下記の通りです。
- 真面目に業務を遂行してもらえる
- コミュニケーションが取りやすい
- 専門的な業務を任せられる
ベトナム人は、真面目でプロ意識が高い性格の方が多いため、プロジェクトを任せやすいです。
謙虚さや親日家であることから、日本人とぶつかることも少なく、業務内のコミュニケーションも円滑に取れるでしょう。
また、ベトナム人は手先が器用な傾向があり、細かな作業を得意とする方が多いです。
さらにベトナムではITに力を入れ始めているため、パソコン関係のスキルを持っている方も多いようです。
細かな作業やITスキルが得意な人が多いことから、専門的な業務を任せられる機会も多いでしょう。
ベトナム人を雇用する際の4つの注意点
ベトナム人を雇うことでメリットがある一方で、言語や文化の違いから双方にとってデメリットと感じる面があるかもしれません。ベトナム人を雇用する場合は、日本との価値観や商習慣の違いを考慮することが大切です。
- コミュニケーションの問題を解決する必要がある
- ベトナム人でコミュニティを形成することが多い
- 安全や衛生に関する意識が低い
- 仕事に対する考え方が日本人と違う
1.コミュニケーションの問題を解決する必要がある
ベトナム人労働者に限らず、外国人労働者を受け入れるときの課題がコミュニケーションです。
在留資格によっては、ほとんど日本語が話せないベトナム人労働者もいます。特に現地で採用したベトナム人の場合、日本人労働者と円滑にコミュニケーションをとれないケースがほとんどです。
そのため、ベトナム人労働者を現地採用する場合は、日本語試験の資格取得を支援する制度を設けるなど、入社後に語学を学べる環境を用意する必要があります。
一方、在日留学生の場合は、語学学習を目的として日本を訪れるケースも少なくありません。また特定技能制度を利用しているベトナム人労働者も、特定技能ビザの要件として一定の日本語能力が求められます。しかし来日したてでは、複雑なコミュニケーションがとれない人も多いため、なるべくわかりやすい言葉で話しかけることが大切です。
2.ベトナム人でコミュニティを形成することが多い
ベトナム人は一人で過ごすよりも、同じベトナム人でコミュニティを形成することを好む人が多いです。
複数のベトナム人を雇用する場合は、なるべくまとまって行動できるように配慮することで、居心地のいい職場環境づくりにつながります。
また、ベトナム人はコミュニティ内で活発に情報交換を行います。給与や待遇面で不公平があった場合は、ベトナム人コミュニティの中ですぐに情報が広がるため、人事評価制度の公平性を保つことが大切です。
その他、まとまって行動することでベトナム人労働者が他の従業員や近隣住民の迷惑にならないよう、必要に応じて注意するようにしましょう。例えば以下の点を確認してください。
- 職場での私語が増えていないか
- 複数人で仕事をしているとき、緊張感がなくなっていないか
- 社宅や公共交通機関で、騒音などの迷惑行為をしていないか
- 並列走行や歩道を塞ぐなど、交通ルールに違反していないか
3.安全や衛生に関する意識が低い
日本人労働者と比較して、ベトナム人労働者は安全や衛生に関する意識が低いという特徴があります。特に整理整頓や身だしなみに関して、以下のような5Sの考え方があるわけではありません。
5S |
内容 |
整理 |
いらないものはきちんと捨てる |
整頓 |
使うものは順序よく並べて保管する |
清掃 |
仕事場所を清掃し、きれいな状態を維持する |
清潔 |
身だしなみをチェックし、衛生状態を保つ |
しつけ |
4つのSを忘れないように習慣化する |
ベトナム人労働者が多い工場や建設現場などでは、少しの油断が労働災害につながる恐れもあります。定期的にベトナム人向けの労働安全衛生教育を行うなど、ベトナム人が安心して働くための仕組みづくりが大切です。
4.仕事に対する考え方が日本人と違う
日本人とベトナム人では、仕事に対する考え方が違います。特に大きな違いがみられるのが、昼休み、残業、キャリアアップの3点で、具体的には以下のような傾向があります。
- ベトナム企業は昼休みが長く、2時間を超える場合もある
- ベトナム人は残業をほとんどせず、残業する場合は高額な割増賃金が支払われる
- ベトナムでは成果主義を好む人が多く、昇給やキャリアアップを重要視する
日本企業とベトナム企業の大きな違いの一つが昼休みの長さです。ベトナムでは昼休みが2時間の企業もあるため、日本企業の昼休みの短さにとまどう人もいます。
また、残業に対する考え方も違います。一般的なベトナム人は仕事よりも家庭を重視するため、ほとんど残業をしません。やむを得ず残業をする場合も高額な割増賃金が支払われます。残業が多い企業や、サービス残業が常態化している企業の場合、ベトナム人労働者がすぐに退職してしまう可能性があるので注意しましょう。
昔ながらの年功序列制度を採用する企業もベトナム人との相性があまり良くありません。ベトナム人は成果主義を好む人が多く、昇給やキャリアアップを目指して積極的に転職します。ベトナム人を雇用する場合は、将来的なキャリアパスを丁寧に説明することが大切です。
ベトナム人の採用に、特定技能制度が活用できます
外国人材を採用するなら、日本人と近い感性を持ったベトナム人が適していることが、今回少しお判りいただけたと思います。
ただし、実はベトナムには国の送り出し機関がなく、採用から受け入れ手続きまで自分たちで行わなければならず、他の国から特定技能実習生として受け入れるよりもハードルが高いのです。
特定技能制度とは? 日本の人材不足解消を目的に、介護・外食業など18の分野で外国人材を採用するために、2019年から施行された在留資格です。 これまで存在した技能実習ビザとは異なり、原則どの国の出身でもビザを発行することができます。 |
そこで、株式会社リクルーティング・デザインでは、ベトナムでの人材採用から出入国の手続き、最大70種類にも及ぶ行政書類の作成、受け入れ後の支援計画まで、ワンストップでサポートする『特定技能外国人採用支援』を行っております。
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まとめ◆採用時にはベトナム人の性格や傾向を把握して、職場や教育環境を整備する必要がある
ベトナム人の性格・特徴は下記のとおりです。
- 真面目で謙虚であり仕事に対して真摯に向き合う
- 世話好きで助け合いながら働いてくれる
- 日本が大好きなベトナム人が多い
ベトナム人は、日本人と性格が似ており真面目で謙虚な人が多いです。また、どのような仕事でも熱心に取り組んでくれるため、企業で重宝される存在となるでしょう。
外国人材の雇用をお考えの方へ
「初めての試みで、不安がいっぱい…」
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