交流してお互いを知る!カフェの重要性と雰囲気づくり
その他 2025.03.31

ごあいさつ
春風が心地よく吹き抜ける季節となりました。日中は暖かく、朝夕との寒暖差に少し戸惑う日々が続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
今年も各地で桜の便りが届き、満開の花の下で新しいスタートを迎える方も多くいらっしゃるかと思います。
式や入社式の光景を見るたびに、新しい節目を迎える方々の姿に元気をもらえるような気がいたします。
このような新しい出会いや気づきの多い季節に、あらためて「交流の場」の重要性について考えてみたいと思います。
カフェとは喫茶店という意味だけではない?カフェの効能について
「カフェ」という言葉には、喫茶店というイメージがありますが、近年では介護や福祉の分野でも広く使われています。
飲み物を楽しむ場所という意味だけでなく、人と人とが出会い、交流し、安心して過ごせる“居場所”としての意味が込められています。
高齢化が進む中で、家族だけで介護を担う負担や、認知症に対する不安、介護者の孤立といった課題が浮き彫りになっています。
こうしたなかで生まれたのが、「認知症カフェ」や「家族交流会」などの介護に関わる“カフェ的な場”です。
認知症カフェとは、認知症のあるご本人やそのご家族、地域の方々、介護や医療の関係者などが自由に集まり、語り合い、情報を交換する場です。
病気への理解を深め、介護に関する悩みを気軽に話せる場所として活用されています。
一方の家族交流会では、介護を担う家族同士がつながり、共感し合うことで、心の負担を和らげることができます。
どちらも「ひとりで抱え込まないための仕組み」として注目されています。
このような場が持つ重要性は、単に話し合う場所を提供することにとどまりません。
誰もが受け入れられ、安心していられる空間であることが、信頼や安心感を生み、参加者同士のつながりを育てます。
これにより、介護や病気に対する不安が和らぎ、自分だけではないと感じられるようになります。
そのためには、雰囲気づくりがとても大切です。明るく落ち着いた空間、やさしい音楽、季節の飾りやお花、温かいお茶の香りetc…
ちょっとした心配りが、会話のきっかけを生み出し、「また来たい」と思える場所になります。
スタッフや参加者のあたたかな声かけも、その場の空気を和らげる大きな要素です。
こうしたカフェにはさまざまな効能があります。たとえば、介護者が抱える孤独感の緩和、情報や知識の共有による不安の軽減、認知症への理解の促進、地域とのつながりづくりなどです。
参加することで、心の中に小さな変化が生まれ、前向きな気持ちで日常と向き合えるようになります。
カフェは特別な場所ではなく、ちょっとした工夫や思いやりによって生まれる空間です。これを読んでいる地域や家庭、みなさんの職場の中でも、
“お茶を囲んで話せる場”を取り入れてみることで、人と人とのつながりが深まり、支え合いの輪が広がっていくのではないでしょうか。
「ケアマネカフェ」やってみました!!
私が経営する居宅介護支援事業所かなめでも先日地域のケアマネさんを集めて「ケアマネカフェ」を初開催しました!これは私達の事業所の地域貢献の一環として始めました。
介護保険制度を支える要の存在であるケアマネジャーですが近年はケアマネの高齢化や書類の煩雑化や相談支援の範囲が広がっていくことなどによる業務負担増からなり手が減っています。
この状況を改善する一手としてまずは地域のケアマネさんがホッと一息ついて気軽におしゃべりを楽しめる場所を創ることにしました。
当日は14時~16時の開催時間として、当事業所のケアマネと他事業所のケアマネさんとで普段の業務の話やプライベートな話などざっくばらんに語り合ってもらいました。
6名の他事業所のケアマネさんが参加してくださり良い雰囲気を作ることができました。これからも隔月で開催していきたいと思います
そして私が介護勉強会講師を長く務めさせていただいているRDグローバルリンクさんでも交流会を主催して日本で活躍する特定技能の方のサポートを行っています
RDグローバルリンクの「カフェ」
例えば、ネパール人チームが主体となって開催する「TEEJ」
こちらは、ヒンドゥー教の女性の為のお祭りです。
既婚女性は旦那さんが長生き出来るようにお祈りをし・未婚女性は将来会う旦那さんが長生き出来るようにお祈りをする儀式です。
ネパールでは1週間ほど嫁入りした方が旦那さんと一緒に実家に帰り、美味しい料理を食べたりダンスしたりする儀式です。
RDグローバルリンクがやっていることは、日本で働いている方がネパールのように1週間お休みをすることは厳しいので1日だけでもネパールにいる気持ちになれるように美味しい食事とダンスの場所の提供、地域のネパール人の方との交流会を行っております。
本年の開催予定は2025年8月22日金曜日に開催を予定しているそうです
さらにその他のイベントとしてはリクルーティング・デザインのインスタグラムで日本語が上手すぎるネパール人として紹介されているナワラズさん主体でネパール・インドネシア・ベトナム・日本のチームを作り行う国際フットサルイベント。
インドネシア人チームは駐日インドネシア共和国大使館と連携をとり、パスポートの更新や地域のコミュニティとの交流会などを計画しているそうです。
こうした取り組みでさらに交流を深め、お互いを知ることでよい職場環境、心理的安全性の高い場所づくりを果たすことができます。
これがこれからの介護現場づくり、チームビルディングのヒントになります。