真夏の現場で、大切なのは「人」と「気温」の見守り!
季節のごあいさつ
8月に入り、日本列島は連日猛暑が続いています。
現場で働く皆さまにとっては、まさに体力勝負の季節。
冷房の効かない移動中や入浴介助の際など、汗だくになりながらの業務が続いていることでしょう。
外国人スタッフにとっても、日本の「高温多湿」は初体験の方が多く、体調を崩しやすい時期です。
特に暑さへの耐性は個人差が大きく、言語による体調不良の申告も難しいため、注意深い観察が必要です。
この時期は、
- 業務中のこまめな水分補給
- 休憩の時間確保
- 「今日は暑いね、大丈夫?」というさりげない声かけ
といった日常的な配慮が、事故防止にもつながります。
利用者の様子だけでなく「一緒に働く仲間の体調も見守る」ことを、チーム全体で意識したいですね。
熱中症対策をわかりやすい日本語で伝えられますか?
熱中症の予防や対策について、外国人スタッフにどのように説明していますか?
専門的な日本語や漢字ばかりの資料では、理解が不十分になることもあります。
例えば、「脱水症状」や「倦怠感」といった言葉は難しくても、
「汗をたくさんかいたら、水をのむ」、 「体がだるいとき、すぐ言ってください」
というようなやさしい日本語に置き換えることで、伝わる確率はぐっと上がります。
また、以下のような言葉の工夫も有効です。
熱中症 : あつさで 体が つかれる 絵や写真で伝えると効果的かと思います。
熱中症になったら、どうする? → 水分補給 : 水を のむこと ”ポイントは「こまめに」”
熱中症かもしれない症状はなにか、
・倦怠感 : からだが だるい ”「ねむい とはちょっとちがう」と説明”
・頭痛 : あたまが いたい
特定技能スタッフが熱中症の初期症状を見逃さず、自ら報告できる環境を整えることで、事故を未然に防ぐことができます。
「伝えた」だけでなく、「伝わったかどうか」が大切な時期です。
外国人教育にも最適!見える化で曖昧さの排除を
外国人スタッフと働いていて、「言ったつもり」「理解したつもり」がすれ違いの原因になることはありませんか?
そんな時に役立つのが、「見える化」という考え方です。
「見える化」とは、言葉では曖昧な内容を、目で見てわかる形にすること。介護現場では、以下のような場面で特に効果を発揮します。
よくある“曖昧”な指示とその改善例。
「〇〇さん、今日はちょっと元気がないみたいだから、気にかけてあげて。」
- 曖昧な点: 「気にかける」という行動が具体的に何をすればいいのか不明確です。声をかけるのか、そばにいる時間を増やすのか、趣味の話をするのかなど、人によって行動が異なります。
改善例:口頭での指示に「具体的な対応」を加える
「〇〇さん、今朝から食欲がなくて、あまりお話もされていないようです。もし可能なら、食事の様子をいつもより丁寧に見てあげてください。
もし半分以上残すようなら、〇時ごろに再度声をかけてみて、それでも食べないようなら看護師に報告をお願いします。」
この改善のポイント:
- 理由を伝える:「食欲がない」「お話されていない」といった具体的な状況を共有することで、なぜその指示が必要なのかがわかります。
- 具体的な行動を示す:「食事の様子を丁寧に見て」「〇時ごろに再度声をかける」といった、誰でもできる行動を明確にしています。
- 対応の基準を設ける:「半分以上残す」「それでも食べない」といった判断基準を設けることで、次の行動(看護師への報告)に移るタイミングが明確になります。
外国人スタッフにとって、「曖昧さ」は非常にストレスになります。
日本語の含み・察しの文化は、時に「言ってくれればできたのに…」という結果を招きがちです。
外国人教育での“見える化”活用法:
- マニュアルを写真付きにする(例:排泄介助の手順)
- 業務一覧をチェックリスト化する(終わったら✔を入れる)
- 日々の指示を「言葉+掲示物」で伝える(視覚+聴覚)
「見える化」は、日本人にとっても業務の標準化や効率化につながります。
つまり、外国人教育ではなく、誰もが働きやすい現場づくりとして活用するのがポイントです。