インドネシア人の性格の特徴は?日本人との違いや日本で働きたい理由を解説
外国人労働者 2023.12.10
目次
日本とインドネシアには60年以上の友好関係があります。出入国管理庁によると、2022年12月の時点で在日インドネシア人は98,865人に達し、インドネシアに滞在する在留邦人数も19,717人(2017年データ)に増加しました。特に在日インドネシア人は前年比1.5倍にもなるほどの増加推移です。
これに伴い、観光や留学だけでなく、インドネシア人の雇用やインターンシップなど、ビジネスシーンでの関わりも増えています。インドネシア人と円滑なコミュニケーションをとるためには、彼らの性格や特徴を知っておくことが大切です。
本記事では、インドネシア人の性格や特徴、日本人との違いを解説します。
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インドネシア人の性格を知る4つのポイント
インドネシア人は寛容で楽天的な性格の持ち主の方が多いと言われています。例えば、インドネシア人が頻繁に使う「ティダ・アパアパ(tidak apa apa)」という言葉には、「なんでもない」や「大丈夫だ」の意味があります。
また仕事とプライベートの境界が曖昧で、仕事中であっても私語や私用が多いなど、日本人と違う点もたくさんあります。この項目ではインドネシア人の性格を知るためのポイントを4つに分けてご紹介します。
インドネシア人がよく使う「ティダ・アパアパ」
インドネシア人が毎日のように使う「ティダ・アパアパ」という言葉には、「なんでもない」や「大丈夫だ」などの意味があります。
例えばちょっとした交通事故に遭っても、警察や保険会社などを呼ばず「ティダ・アパアパ」の一言で済ませる人も少なくないようです。
もちろん、インドネシア人といってもジャワ人、スンダ人、バタック人、バリ人など、さまざまな文化やルールを持った人がいます。そうした民族的な違いがありながらも、寛容で楽天的な性格な人が多いのがインドネシア人の特徴です。
寛容で楽天的な性格の一方で、人前で怒られることを嫌う
インドネシア人は人前で怒られることに慣れていません。
そのため、インドネシア人の従業員を人前で怒鳴ったり叱りつけたりすると、その人にとって大きなストレスとなってしまう可能性があります。インドネシア人に怒る必要がある場合は、人前ではなくなるべく別室に呼んで1対1で対応することで円滑な人間関係を築けるでしょう。
仕事とプライベートの境界が曖昧な人も
インドネシア人はマイペースな人が多く、仕事とプライベートの境界が曖昧です。日本人と違い、勤務時間中の私語や私用での外出も珍しくありません。
またプライベートでトラブルがあった場合、出社してもうまく気持ちを切り替えられず、仕事に影響してしまうケースもあります。
インドネシアへの海外進出やオフショア開発などで現地人とやりとりする場合は、仕事に対する考え方が大きく違うことを知っておきましょう。
助け合いを大事にする「ゴトング・ロヨング」
インドネシアはさまざまな人種や宗教を持つ人が暮らす多民族国家です。
そのため、ルーツが異なる人たちが協力し、お互いに手を差し伸べる「ゴトング・ロヨング(Gotong Royong)」という助け合いの精神が深く根付いているのも特徴の一つでしょう。
インドネシア人の特徴や日本の価値観との違い
インドネシア人と日本人にはさまざまな違いがあります。ここでは、ビジネスシーンで特に日本人が知っておきたいインドネシア人の2つの特徴を解説します。
時間感覚がルーズな「ゴム時間(ジャム・カレット)」
インドネシア人は日本人と違い、時間にルーズな人がたくさんいます。
プライベートな場面だけでなく、仕事の打ち合わせの時間や成果物の納期など、ビジネスシーンでも時間の遅れが目立つといったことが傾向としてあります。
インドネシア人の時間感覚を表す言葉で、ゴム時間(ジャム・カレット)というものがあります。インドネシア人と仕事のやりとりをする場合は、30分程度の遅刻は当たり前だと認識しておきましょう。
ムスリムの習慣を大切にする人も多い
インドネシアは多民族国家ですが、ほとんどの人はイスラム教を信仰するムスリムです。外務省のデータによると、キリスト教を信仰する人が10.72%、ヒンズー教が1.74%であるのに対し、人口の86.69%がイスラム教を信仰しています。
そのため、インドネシア人のなかには1日5回の礼拝など、ムスリムの習慣を大切にする人もたくさんいます。また、厳格なムスリムは豚肉やアルコールの摂取を禁じているため、インドネシア人と食事をするときは注意しましょう。
インドネシア人が日本に来て働く4つの理由
同じアジア圏の中国やインドで働くのではなく、多くのインドネシア人があえて日本を選ぶのは、日本そのものに魅力があると考えるためです。ここではインドネシア人が日本を選ぶ4つの理由を紹介します。
- 高収入が得られる
- 治安がいい
- 労働環境がいい
- 単純労働で働きやすい
1.高収入が得られる
その国の平均的な豊かさを示す数値として「1人当たりのGDP」があります。世界銀行のデータによると、インドネシアにおける1人当たりのGDPは4,788米ドル(70万円ほど)です。これに対し日本は33,815米ドル、約490万円(2022年度)と、非常に大きな開きがあります。
この数値だけでは単純に測れませんが、日本のほうが多くの収入を得られるのは確実です。
日本の経済は先行きが不透明な部分がありますが、インドネシアの人から見れば、国内で高給と言われる月収よりも多くの収入を得られるのです。
2.治安が良い
近年世界中で治安の悪化が起きていますが、日本の治安は世界的に見ても良好です。テロや宗教対立がきわめて少ないのが理由でしょう。
夜道を歩いていて襲われるなどというケースはまれで、身の危険を感じることなく過ごせます。
自国の治安があまり良くない人にとっては、「夜道も1人で歩ける」「強盗に遭うリスクが少ない」といった日本は魅力的に感じます。
3.労働環境が良い
日本でも技能実習生に対する理不尽な扱いが問題となることがありますが、基本的には「外国人労働者も平等に扱う」という法律の定めがあります。他国と比較して労働環境は悪くなく、働きやすいと考える人は多いようです。
世界で見ると、出稼ぎ先で虐待を受けたり奴隷のように働かされたりといったケースは残念ながら珍しいことではありません。
最低賃金・福利厚生が補償された日本の職場は、海外の労働者にとって魅力の一つになっています。
4.単純労働で働きやすい
日本語力やスキル不要の単純作業でも、日本で働けばそれなりの給与を得られます。業種を限定しなければ、スキルのない外国人労働者でも職に就くのは難しくありません。
また、現在日本では、介護や飲食業界などは常に人手不足です。まじめに働いてくれる外国人労働者への門戸は開かれており、働きやすいといえます。
インドネシア人の採用に、特定技能制度が活用できます
外国人材を採用するなら、日本人と近い感性を持ったインドネシア人が適していることが、今回少しお判りいただけたと思います。
ただし、インドネシア人の採用から受け入れ手続きまでは自分たちで行わなければならず、他の国から特定技能実習生として受け入れるよりもハードルが高いのです。
特定技能制度とは? 日本の人材不足解消を目的に、介護・外食業など14の分野で外国人材を採用するために、2019年から施行された在留資格です。 これまで存在した技能実習ビザとは異なり、原則どの国の出身でもビザを発行することができます。 |
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まとめ◆インドネシア人とコミュニケーションをとるなら、性格や特徴を知っておこう
インドネシア人は寛容で楽天的な性格をしている方が多いです。
助け合いの精神を持つ人も多く、プライベートでもビジネスでも付き合いやすい人が多いのがインドネシア人の特徴です。一方で人前で怒られることに慣れていないなど、日本人と違うところもたくさんあります。
またムスリムの人が多いため、食生活などの配慮も必要になってくる場合もあるので、インドネシア人を雇用する場合は彼らの性格や特徴を把握したうえで適切なコミュニケーションをとっていきましょう。
外国人材の雇用をお考えの方へ
「初めての試みで、不安がいっぱい…」
「外国人材の採用経験はあるけど、苦い思い出がある…」
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