実践して感じた時代の変化

介護特定技能研修について 2022.10.31

実践して感じた時代の変化

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ごあいさつ

読者の皆さんこんにちは、介護特定技能研修講師・主任ケアマネジャーの田端です。今月もこの文章を読んでいただきありがとうございます!おかげさまで第10回という区切りのよい数字を迎えることができました、いつも読んでくれているみなさまに改めて感謝です。

週末は息子の運動会を見てきました。ありがたいことに晴天に恵まれ無事開催されました、新型コロナウィルスの影響でここ数年は運動会も縮小され午前中に終了します。

見る側としては短い時間になってありがたいような、寂しいような複雑な気持ちですが、ひょっとしたらこれも新しい日常の1つになっていくのかもしれません。

秋晴れの中、子供たちの成長を感じながら変わっていくものと変わらないものに思いを巡らす時間となりました。

実践して感じた時代の変化

先月もお話した接遇・マナー研修をさらにブラッシュアップし今月も開催しております。その中で感じた事ですが、今は「自分自身を大切にする」ということが必要なんだな、という良い方向での時代の変化を感じています。

かつての時代は人に尽くす、相手のため、会社のために頑張る、ということが優先され自分自身の気持ちや思いよりも、まず対象となる事象を最優先に、という考えが多かったのではないでしょうか。しかし、今はまず自分自身が満たされることが良い仕事、良いサービス、良いケア、良いマインドにつながっているとみんなが気づき始めていると確信しました。

みなさん、今一度、自分自身の価値観などに向き合ってみてください。自分はどんな事が好きか、どんな時にやりがいを感じるのか、感じないのか、自分がうれしいと感じることは何か、自分の内面を省みる「内省」することをお勧めします。

介護保険が今直面していること

ここで私の本業である介護業界の現状についてのお話をしたいと思います。

介護保険は3年に1度改定を迎えます。次回改定は2024年度で介護・医療のダブル改定となっており、議論や予測が活発になってきています。介護のニュースサイトなどで連日取り上げられておりますので気になる方はぜひチェックしてください。

利用者負担の見直しやケアマネジメントの利用者負担の導入等(いわゆるケアプラン有料化)などが現在の争点になっております、まだ一年以上先、と思われるかもしれませんが例年この頃に審議会が多く開かれるため様々な意見が飛び交いやすいのです。

私もケアマネジャーを生業にしているのでもちろんケアプラン有料化は反対です、理由をひとつあげるなら、ケアマネジャーの役割の多くを占める相談支援業務は相談者にとって自由で開かれていてほしく、少額であれ相談をするのにお金がかかる、というイメージがつくのは相談に制限をかけてしまうと考えています。

労う・労る

介護施設で高齢者虐待がなかなか減りません、最近でも新聞やテレビをにぎわせていたと記憶している方も多いことでしょう。

防ぐ取り組みは以前から模索され続けていますが、はっきりとした手法が確立されていません。虐待してしまう介護者自身の問題、職場環境が抱える問題、認知症という周辺症状が不規則なため対応策が立てにくい問題…様々な要因が重なりあっています。

そんな中、研修に加え自己評価と面談を導入し「他者の目」を意識することで 職員の不適切な対応が減り、虐待の可能性も減らせると9月に開かれた日本高齢者虐待防止学会で発表され、虐待防止の新たな試みとして注目されています。

私はそこにさらに労う・労る(ねぎらう・いたわる)という言葉を大事にしてほしいと思います。やはり介護の仕事は現場が第一だと考えます、ご利用者様の生活全般を支えるため現場の仕事は多岐に渡り、緊張感も伴うため感情などを摩耗する場面も多いです。

面談で対話を引き出すならまず現場で介護の最前線で働く方々をまず労う事から始めることが大事だと思います。

これからの日本の介護は、日本人、特定技能外国人が心を一つに支えていかなければなりません。新型コロナウイルスが落ち着けば、恐らく外国人の介護職が急増します。

数を増やすだけでなく技術を伝えるだけでなく「心」を伝えて行きたいとあらためて考えました。

これからも私たちの試行錯誤の中から見えてきたものを発信していきたいと思います

よろしくお願いいたします。

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