【解説】ネパール人の平均年収はどのくらい?生活費にはどのくらい必要?

介護外国人労働者 2022.10.14

【解説】ネパール人の平均年収はどのくらい?生活費にはどのくらい必要?

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日本と友好的な関係にあるネパールは、日本から観光に行く人や、ネパールから働きに来る人も多い親密な国です。しかし年収や物価には大きな開きがあり、知らないと驚いてしまうこともあります。

本記事ではネパールと日本の年収と物価の差を中心に解説いたします。

ネパール人の平均年収

日本と文化や物価が大きく違うネパールは、平均年収にも大きな開きがあります。

ネパールで必要な生活費や物価を知る前に、まずは日本との差を知っておきましょう。

ネパール人の平均年収は11~12万円前後

ネパール人の平均年収は、日本円にすると11~12万円前後(1ルピー=1円換算)です。[注1]

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は433万円前後ですので、35倍以上の開きがあることが分かります。[注2]

月にするとネパール人は6,000ルピー~20,000ルピーの収入を得ている人が多く、30,000ルピーも稼げればかなりの高給です。

[注1]公益財団法人 国際労働財団「2019年 ネパールの労働事情」

[注2]国税庁「民間給与実態統計調査」

 

日本と比べると非常に収入が低いですが、ネパールは物価も安いので年収11万円前後でも生活は可能です。具体的な物価や生活費の内訳は後ほど説明します。

ネパールで高給とされる職業

30,000ルピー前後稼げれば高給とされるネパールでは、以下のような職業が高給とされています。

 

 

肉体労働

20,000ルピー

行政関係

21,000ルピー

医師

50,000ルピー

建築家

50,000ルピー

エンジニア

33,000ルピー

教師

30,000ルピー

 

 

高給とされる職業の中で一般庶民が就きやすいのは肉体労働です。

しかしネパールには機械や車両が少ないため、日本の肉体労働よりも過酷で、長く続けるには相当な体力が必要になってくるでしょう。

日本とネパールの物価

ネパールの物価は日本よりも非常に安いです。特に食品や日用品は日本の物価に慣れていると驚くほど安く感じるでしょう。本稿では生活に大きく関わる物品の物価を見ていきます。下記はあくまで目安となる価格なのでご注意ください。

食品や外食費

まずは日本とネパールどちらでもよく使われる食材の物価をご紹介します。

 

 

55~95ルピー(1kg)

ダル(豆を挽き割ったもの)

190~250ルピー(1kg)

140ルピー(1L)

砂糖

20ルピー(1kg)

13ルピー(1個)

牛乳

95ルピー(1L)

ヨーグルト

110ルピー(1L)

鶏肉

300ルピー(1kg)

葉物野菜

20~30ルピー(1束)

じゃがいも

40ルピー(1kg)

 

 

日本だと米1kgは1,000円前後、砂糖1kgは300円前後するため、1ルピー=1円で換算するとかなり物価が安いことが分かります。お菓子や加工食品も同様に安く、ドーナツは20ルピー前後、インスタントラーメンも30ルピー前後で売られています。

 

 

外食する場合はお店によって差がありますが、レストランで食事した場合でも700ルピー程度です。庶民派のお店なら70~110ルピーほどのメニューもあるため、外食してもそこまでお金はかかりません。

日用品・衛生用品

毎日使う日用品や衛生用品もネパールは安い傾向にあります。

 

 

固形石鹸

30ルピー

シャンプー

100ルピー

トイレットペーパー

40ルピー(1個)

歯磨き粉

50ルピー

マスク

10ルピー(1枚)

筆記用具

15ルピー

 

日用品・衛生用品は購入するお店によって差があり、まとめ買いも利用すればさらに安くなります。

交通機関の料金

ネパールの交通機関でよく使われるのは、バス・三輪車・タクシーです。

 

バス

15~25ルピー

三輪車

15~25ルピー

タクシー初乗り

14ルピー(1メーター500m)

 

どの交通機関も日本より非常に安く、主要な移動方法になっています。ネパールの首都カトマンズでは、バスが非常に便利です。さまざまなルートでバスが通っていますので、慣れてしまえば安くて便利な移動手段になります。

車は高い

ほとんどの物価が日本よりも安いネパールですが、車にかかる関税が非常に高いです。軽自動車をさらに小さくしたような安い車でも、かなりの価格になるので車を所有するのはお金持ちの証のようなものです。

ネパールの一般的な生活費

ネパールでは、月5万ルピーほどの収入があればかなりゆとりのある生活ができます。

住居費や嗜好品費など、個人の事情で変化する部分はありますが、無理のない生活費は単身で月3万ルピー程度です。家計簿の一例をご紹介します。

 

住居費

8000ルピー

食費

8000ルピー

光熱費

500ルピー(電気代のみ)

通信費

300ルピー(携帯電話のみ)

※Wi-Fiを契約する場合はプラス1,500ルピーほど

日用品費

5000ルピー

服飾費

500ルピー

雑費

3000ルピー

合計

25300ルピー

 

これらの他にも、医療費や交通費、交際費などがかかります。

食費や日用品費は変動するものですが、これくらいの出費を想定していれば、余裕を持って生活できるでしょう。

ネパールの年収や物価は日本よりも安い

ネパールの物価は全体的に日本よりも安く、平均年収も35分の1ほどです。そのため、ネパールで必要な生活費は日本と比べるとはるかに安くなります。

 

日本に出稼ぎに来るネパール人は、こうした給与や物価の差を利用して家族を養うことを目的としていることが多いです。

反対に日本人がネパールに旅行や移住を考える際は、物価の安さが味方になります。しかし日本と比べると治安が悪い場所も多く、防犯への高い意識などは必要になるでしょう。

 

ネパールと日本の特徴をさまざまな視点から比べて、ネパールへの旅行や移住を検討してください。

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