ネパール人の平均年収はどのくらい?日本で働きたい4つの理由を解説

介護外国人労働者 2023.08.14

ネパール人の平均年収はどのくらい?日本で働きたい4つの理由を解説

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日本と友好的な関係にあるネパールは、日本から観光に行く人や、ネパールから働きに来る人も多い親密な国です。しかし年収や物価には大きな開きがあり、その差が出稼ぎ先として選ばれる理由にもなっています。

しかし、ただ単純に稼げるだけの理由で日本が出稼ぎ先として選ばれているわけではありません。他国にない魅力が日本にあり、それを求めて日本で働きたいと来日しているのです。

本記事ではネパールと日本の年収と物価の差、なぜネパール人に日本が選ばれているのかを解説いたします。

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ネパール人の平均年収

日本と文化や物価が大きく違うネパールは、平均年収にも大きな開きがあります。ネパールで使われる通貨は「ルピー」といい、日本円に換算すると1ルピーは1.1円ほど。このレートだけ見ると「ほぼ1ルピー1円だから同じくらいの物価なのか?」とも思えてしまいます。

まずは日本との差を知っておきましょう。

ネパール人の平均年収は57万円前後

世界中の平均給与や学歴などを公開するデータベース「AVERAGE SALARY SURVEY」によると、ネパール人の一般的な平均年収は524,888ルピー、日本円にすると57万円ほどです。一方日本はというと、国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円となっており、約7.8倍もの差があることが分かります。月収にするとネパール人は43,740ルピー(おおよそ4~5万円)の収入を得ている人が多く、100,000ルピーも稼げればかなりの高給です。

日本と比べると非常に収入が低いですが、ネパールは物価も安いので年収50万円前後でも生活は可能です。具体的な物価や生活費の内訳は後ほど説明します。

ネパールで高給とされる職業

月収100,000ルピー前後稼げれば高給とされるネパールでは、以下のような職業が高給とされています。

業種

月収

日本円換算

医療

194,000ルピー

212,000円

エンジニア

176,000ルピー

192,000円

経営者

152,000ルピー

166,000円

銀行

112,000ルピー

122,000円

やはり日本でも収入の高い医者やエンジニア、経営者、銀行員などが高給になるようです。しかしそれでも20万円に満たない仕事が多いみたいです。

ネパール人が日本に来て働く4つの理由

近隣国である中国やインドで働くのではなく、多くのネパール人があえて日本を選ぶのは、日本そのものに魅力があると考えるためです。ここではネパール人が日本を選ぶ4つの理由を紹介します。

  1. 高収入が得られる
  2. 治安がいい
  3. 労働環境がいい
  4. 単純労働で働きやすい

1.高収入が得られる

その国の平均的な豊かさを示す数値として「1人当たりのGDP」があります。世界銀行のデータによると、ネパールにおける1人当たりのGDPは1,336米ドル(19万円ほど)です。これに対し日本は33,815米ドル、約490万円(2022年度)と、非常に大きな開きがあります。

この数値だけでは単純に測れませんが、日本のほうが多くの収入を得られるのは確実です。

日本の経済は先行きが不透明な部分がありますが、ネパールの人から見れば、国内で高給と言われる月収よりも多くの収入を得られるのです。

2.治安が良い

近年世界中で治安の悪化が起きていますが、日本の治安は世界的に見ても良好です。テロや宗教対立がきわめて少ないのが理由でしょう。

夜道を歩いていて襲われるなどというケースはまれで、身の危険を感じることなく過ごせます。

自国の治安があまり良くない人にとっては、「夜道も1人で歩ける」「強盗に遭うリスクが少ない」といった日本は魅力的に感じます。

3.労働環境が良い

日本でも技能実習生に対する理不尽な扱いが問題となることがありますが、基本的には「外国人労働者も平等に扱う」という法律の定めがあります。他国と比較して労働環境は悪くなく、働きやすいと考える人は多いようです。

世界で見ると、出稼ぎ先で虐待を受けたり奴隷のように働かされたりといったケースは残念ながら珍しいことではありません。

最低賃金・福利厚生が補償された日本の職場は、海外の労働者にとって魅力の一つになっています。

4.単純労働で働きやすい

日本語力やスキル不要の単純作業でも、日本で働けばそれなりの給与を得られます。業種を限定しなければ、スキルのない外国人労働者でも職に就くのは難しくありません。

 また、現在日本では、介護や飲食業界などは常に人手不足です。まじめに働いてくれる外国人労働者への門戸は開かれており、働きやすいといえます。

日本とネパールの物価

ネパールの物価は日本よりも非常に安いです。特に食品や日用品は日本の物価に慣れていると驚くほど安く感じるでしょう。本章では生活に大きく関わる物品の物価を見ていきます。

食品や外食費

まずは日本とネパールどちらでもよく使われる食材の物価をご紹介します。

業種

月収

日本円換算

55~95ルピー(1kg)

60~100円

ダル(豆を挽き割ったもの)

190~250ルピー(1kg)

200~273円

140ルピー(1L)

152円

砂糖

20ルピー(1kg)

20円

13ルピー(1個)

13円

牛乳

95ルピー(1L)

103円

ヨーグルト

110ルピー(1L)

120円

鶏肉

300ルピー(1kg)

326円

葉物野菜

20~30ルピー(1束)

20~30円

じゃがいも

40ルピー(1kg)

43円

日本だと米1kgは1,000円前後、砂糖1kgは300円前後するため、1ルピー=1円で換算するとかなり物価が安いことが分かります。お菓子や加工食品も同様に安く、ドーナツは20ルピー前後、インスタントラーメンも30ルピー前後で売られています。

外食する場合はお店によって差がありますが、レストランで食事した場合でも700ルピー程度です。庶民派のお店なら100〜300ルピーで定食が食べられてしまうため、外食してもそこまでお金はかかりません。

日用品・衛生用品

毎日使う日用品や衛生用品もネパールは安い傾向にあります。

業種

月収

日本円換算

固形石鹸

30ルピー

30円

シャンプー

100ルピー

110円

トイレットペーパー

40ルピー(1個)

43円

歯磨き粉

50ルピー

54円

筆記用具

15ルピー

15円

日用品・衛生用品は購入するお店によって差があり、まとめ買いも利用すればさらに安くなります。

交通機関の料金

ネパールの交通機関でよく使われるのは、バス・三輪車・タクシーです。

業種

月収

日本円換算

バス

15~25ルピー

15~27円

三輪車

15~25ルピー

15~27円

タクシー初乗り

14ルピー(1メーター500m)

14円

どの交通機関も日本より非常に安く、主要な移動方法になっています。ネパールの首都カトマンズでは、バスが非常に便利です。さまざまなルートでバスが通っていますので、慣れてしまえば安くて便利な移動手段になります。

車は高い

ほとんどの物価が日本よりも安いネパールですが、車にかかる関税が非常に高いです。軽自動車をさらに小さくしたような安い車でも、かなりの価格になるので車を所有するのはお金持ちの証のようなものです。

ネパールの一般的な生活費

ネパールでは、月5万ルピーほどの収入があればかなりゆとりのある生活ができます。

住居費や嗜好品費など、個人の事情で変化する部分はありますが、無理のない生活費は単身で月3万ルピー程度です。家計簿の一例をご紹介します。

業種

月収

日本円換算

住居費

8000ルピー

8700円

食費

8000ルピー

8700円

光熱費

500ルピー(電気代のみ)

543円

通信費

300ルピー(携帯電話のみ)

※Wi-Fiを契約する場合はプラス1,500ルピーほど

326円

日用品費

1000ルピー

1087円

服飾費

500ルピー

543円

雑費

3000ルピー

3260円

合計

21300ルピー

23170円

これらの他にも、医療費や交通費、交際費などがかかります。

食費や日用品費は変動するものですが、これくらいの出費を想定していれば、余裕を持って生活できるでしょう。

まとめ◆ネパールの年収や物価は日本よりも安い

ネパールの物価は全体的に日本よりも安く、平均年収も7分の1ほどです。そのため、ネパールで必要な生活費は日本と比べるとはるかに安くなります。

日本に出稼ぎに来るネパール人は、こうした給与や物価の差を利用して家族を養うことを目的としていることが多いです。

反対に日本人がネパールに旅行や移住を考える際は、物価の安さが味方になります。しかし日本と比べると治安が悪い場所も多く、防犯への高い意識などは必要になるでしょう。

ネパールと日本の特徴をさまざまな視点から比べて、ネパールへの旅行や移住を検討してください。

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