バングラデシュ人はどんな性格?日本に来て働く理由や雇用する際のポイントを解説
介護外国人労働者 2024.11.15
目次
近年、日本で就労するバングラデシュ人が増えてきています。
バングラデシュ人は社交的で人と関わりを持つことを好み、さまざまな物事に関心を持って取り組みます。その意欲的な性格から、バングラデシュ人を雇用しようと考える企業が増えているのです。しかし、雇用の際には性格や特性を理解したうえで雇用する必要があります。
本記事では、バングラデシュ人を雇用する前に知っておきたい、性格や特徴、雇用するにあたってのポイントについて解説します。
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バングラデシュはどんな国?
バングラデシュは南アジアに位置しており、インドとミャンマーの間にあります。国土は日本の4割程度(147,000km²)ですが、人口は約1億7,000万人で、非常に人口密度が高い国となっています。
国民の約9割はイスラム教徒で、日本とは全く異なる文化を持つ国です。
経済面では、かつては世界最貧困国とまで言われている国でした。しかし、2010年前後から毎年経済成長をつづけており、GDP成長率も平均で約7%という数字で成長しています。急速な経済成長とともに所得水準も上昇し、今では貧困率も減少しています。
しかし急速に成長しすぎたことで、政策が追い付かずに地域間の経済格差が拡大してしまう結果となり、これにより農村部では貧困層が今も集中しています。
バングラデシュ人の性格の特徴
日本で働くバングラデシュ人の数は増加しており、彼らは日本で働くことに対して非常に意欲的です。ここでは、バングラデシュ人の性格について詳しく説明します。
人と関わることが好きで社交的
バングラデシュ人は人と関わることが好きでとても社交的です。初対面の人が相手でも距離が近く、積極的に仲良くなろうとします。こちらから声をかければ、笑顔で関わってくれることが多いため、交流したい場合は遠慮なく話しかけてみるといいでしょう。
ただ、最初はこの近い距離感が苦手な人も多いかもしれません。しかし、あなたが困っているときには、躊躇なく手助けしてくれるケースも多いでしょう。よい関係性を築いておくと、仕事上でも協力し合える関係になれます。
短期的視野で物事を考える
バングラデシュ人は計画性のある行動が苦手で、短期的視野で物事を考える傾向が強いです。これは国の経済的な問題や気候が影響しています。
バングラデシュは国全体の貧困が長く続いた時期もあり、今日を生き抜くことで精一杯な人が多く、長期的な計画を立てて行動すること自体が難しい状況でした。また、雨季にはスコールや大洪水が起こり、予定を立てても全てキャンセルになってしまうことは日常茶飯事です。このような環境で生きてきたため、長期的視野で物事を考えるのが得意ではありません。
勉強熱心で努力家
勉強熱心で努力家な若者も多いのが特徴です。子どもの頃から親に厳しく育てられることが多く、特に勉強に関しては非常に厳しくなっています。基本的に勉強ができるかどうかで、「良い子・悪い子」かが決まるようです。
また「貧困を抜け出すためには学歴がかなり重要」という考えが強く、多くの若者たちが将来のためにモチベーション高く勉強に取り組んでいます。この性格は仕事でも十分に発揮され、意識高く業務に取り組んでくれるでしょう。
親日家が多い
バングラデシュはアジアでも有数の親日国として知られています。日本はバングラデシュに世界で最も多く援助をおこなっており、橋や道路などのインフラ、農業、ITなど、さまざまな分野で多くの支援をおこなってきました。そのような経緯から日本に対してリスペクトを持っており、親日家が多くなっています。
バングラデシュ人が日本に来て働く3つの理由
日本で就労する人が増えているバングラデシュ人ですが、日本で就労をするのは、さまざまな魅力があると考えるためです。ここからは日本に来て働く3つの理由について解説します。
日本の方が給与が高い
バングラデシュは経済が成長しているとはいえ、まだまだ給与水準は低いです。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、2022年のバングラディシュの世帯あたりの平均月収は3万2,422タカとなっており、日本円にすると約41,000〜42,000円(1タカ=1.28円で計算)です。年収にすると約50万円になります。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は458万円となっており、日本との給与水準には約9倍もの差があることが分かります。
このように給与水準はかなり低く、全ての国民が経済状況がよいとはいえません。そのため、日本は高収入を安定的に得られる魅力的な出稼ぎ場となっており、母国を離れて就労する人が増えているのです。
スキルやキャリアの向上に魅力を感じている
日本で働くことでスキルやキャリアの向上が見込めることも、日本での就労が人気である理由の1つです。
バングラデシュではIT産業が伸びており、実は隠れたIT大国となっています。約4500社のIT企業があり、国としても予算を多くかけて成長させようとしているほどです。しかし、ITエンジニアとして働ける人は少なく、せっかく学んでもそのスキルを活かせずに終わることも多いようです。
そのような背景から、ITエンジニアとしてのスキルを身につけたうえで日本で就労し、自分の経験を伸ばしてさらに成長していきたいと考える人材は多くなっています。スキル・キャリアの向上をおこなって、さらに自分の市場価値を上げていくというハングリーさを持っているといえるでしょう。
日本の生活に憧れている
先ほども触れましたが、バングラデシュ人の多くは日本に対してリスペクトを持っており、親日家が多いです。日本人の優しさや日本という国の過ごしやすさに憧れを抱いており、日本での生活に憧れている若者も多いようです。日本であれば安定的な収入を得ながら安心できる環境で暮らせるため、日本で就労する人材が増えてきています。
バングラデシュ人を雇用する際のポイント
日本での生活や就労に憧れを抱いているバングラデシュ人は、意欲的に仕事に取り組んでくれるでしょう。ただし、特有の性格から、雇用する際に注意すべき点もいくつかあります。ここからは雇用する際のポイントについて解説します。
文化や宗教を理解してあげる
当然のことですが、日本人とは文化や宗教に違いがあります。たとえば、バングラデシュ人の約9割はイスラム教徒で、豚肉を食べない、お酒を一切飲まないなどの規律があります。また、1日に数回は神様へのお祈りをかかさず、「ラマダン」といった断食月には水や食料を一切口にしません。
日本では馴染みのない文化なので驚くかもしれませんが、彼らは生まれた時からこれらの文化・宗教のもとで生きてきています。最初は戸惑うかもしれませんが、文化や宗教などを尊重する努力をしましょう。
多様な業務を実施させてあげる
バングラデシュ人は勉強熱心で努力家ですが、ハングリーな面もあります。そのため、同じような業務が続いて飽きてしまうと、もっとさまざまな業務をおこなえる職場を探して転職してしまうこともあります。また、より高待遇の会社や高いスキルが身につきそうな会社に転職することも少なくありません。
転職を防ぐためには、多様な業務を実施させて新しい刺激を与えてあげることが重要です。まだまだスキルの向上が必要であり、スキルを身につけることで給与が上がる可能性があることを感じさせてあげると、長期的な雇用につながるでしょう。
時間の重要さについて伝えてあげる
長期的な視野で物事を考えられず、計画を立てるのが苦手です。そのため、少し時間にもルーズな傾向があります。時間が遅れることを悪いことだとは思っていないので、自分が誰かに遅刻されたとしても怒ることはありません。
時間のルーズさに対して叱ったり、怒ったりするのではなく、時間の重要さを優しく伝えてあげるようにしましょう。努力家なので、業務において時間に遅れることのデメリットを理解できれば、時間を守るために努力をしてくれます。
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バングラデシュ人の性格や特性を理解して雇用しよう
本記事では、バングラデシュ人を雇用する前に知っておきたい性格や特徴、雇用するにあたってのポイントについて解説しました。
バングラデシュ人は社交的で人と関わりを持つことを好み、さまざまな物事に関心を持って取り組みます。その意欲的な性格は、真摯に仕事に取り組む人材を求める日本の企業に適しているでしょう。バングラデシュならではの文化や信仰宗教を持ってはいますが、理解をしてサポートしてあげれば十分に力を発揮してくれます。将来的な人材確保を考えて、優秀なバングラデシュ人を雇用してみてはいかがでしょうか?