技人国の無料紹介に注意!技人国人材の斡旋を受ける際のポイントを解説
介護外国人労働者 2025.03.01

数ある就労系在留資格のなかでも、とくに多くの外国人に利用されているのが「技人国」です。技人国とは「技術・人文知識・国際業務」の在留資格のことで、自然科学や人文科学などの専門知識や、外国の文化についての知識が必要な業務をおこなうための資格となっています。
技人国人材も外国人材専門の紹介会社から斡旋をしてもらうことが可能ですが、実は最近では悪質な紹介業者が増えています。悪質な紹介業者から人材を斡旋してもらったことで、紹介してもらう企業もリスクを背負うおそれがあるので注意が必要です。
本記事では、技人国の斡旋には注意が必要な理由や技人国の斡旋を受ける際のポイントについて解説します。
技人国の斡旋には注意が必要
技人国とは「技術・人文知識・国際業務」の在留資格のことで、自然科学や人文科学などの専門知識や、外国の文化についての知識が必要な業務をおこなうための資格です。名称が長いため、頭文字をとって「技人国(ぎじんこく)」という通称で呼ばれることが多いです。
「技術・人文知識・国際業務」の、技術は理系の業務、人文知識は文系の業務、国際業務は外国の考え方や感覚が必要な業務が該当し、その3分野で従事できる職種は以下のようなものがあります。
業種 |
職種 |
技術 |
システムエンジニア、プログラマー、機械工学の技術者、建築・土木などの施工管理者 など |
人文知識 |
営業、企画、人事、法務、広報、マーケティング、商品開発など |
国際業務 |
通訳、翻訳、貿易関連、語学講師、デザイナー、海外取引 など |
外国人材は外国人材専門の紹介会社から斡旋をしてもらうことが可能ですが、技人国人材も同様に斡旋してもらうことが可能です。しかし、最近では悪質な紹介業者が増えており、とくに注意しなければいけないのが「無料で技人国人材を紹介してくれる業者」です。
「無料で紹介してくれるなら」と安易な考えで紹介を受けると、紹介してもらった企業もリスクを背負うおそれがあるので注意が必要です。
技人国の無料紹介が危ない理由
技人国の紹介でもっとも危険な可能性が高いのは、無料で人材紹介をおこなっている業者です。
一般的に人材紹介業は、紹介を受ける企業が人材を紹介してくれる仲介業者に料金を支払う仕組みとなっています。料金体系や報酬発生の仕組みは業者によってさまざまですが、紹介を受ける企業から仲介業者に料金を支払う点は基本的に変わりません。
そのため、無料で技人国人材の紹介をおこなっている企業はどこから収益が発生しているのか不明です。推測ではありますが、人材側から企業を紹介するにあたっての料金をとっているおそれもあります。
また、無料で紹介しているような企業は、人材の質が担保されていない可能性が高いです。あまり日本語を理解していない人材や、専門的な知識や技術が乏しい人材を紹介されるリスクがあります。無料とはいえ、人材確保のために紹介してもらった外国人材が、「日本語でのコミュニケーションがまったく取れない」となると大きな問題でしょう。
悪質な紹介業者から人材を斡旋してもらうと、紹介してもらう企業もリスクを背負うおそれがあるので注意が必要です。
技人国の斡旋を受けるなら紹介の実績を確認
技人国人材の斡旋を受ける場合は、紹介業者の紹介実績を確認することが重要です。紹介業者を選ぶ時は以下のポイントをチェックしましょう。
- 今まで何人くらい紹介しているか
- クライアント実績は何社あるのか
- どんな企業がクライアントか
- 事業をどのくらいの年数おこなっているか
「〇〇人紹介可能」だけでは本当の情報か分かりません。「どのくらいの企業が顧客か」「どんな企業が顧客か」をチェックすることで、紹介の実績に信用性が持てるでしょう。また、実際の顧客の企業名を情報として出している業者は信頼度が高いです。実績に関してはホームページに掲載されていることがほとんどですので、ホームページで業者について詳しくチェックするようにしてください。
まとめ
本記事では、技人国の斡旋には注意が必要な理由や技人国の斡旋を受ける際のポイントについて解説しました。
技人国人材も外国人材専門の紹介会社から斡旋をしてもらうことが可能ですが、悪質な紹介業者には気をつけましょう。技人国人材の斡旋を受ける場合は、紹介業者の紹介実績を確認することが重要です。実績に関してはホームページに掲載されていることがほとんどですので、ホームページで業者について詳しくチェックするようにしてください。
実績豊富な企業は質の高い人材を紹介し、多くの顧客から信頼を受けています。実績豊富な紹介会社から斡旋を受けるようにしましょう。